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ちょっと気になるネットの話題「ねとらぼ」
「鈍感力」はやっぱり成功の秘訣?
「鈍感というのは才能だ」。作家の渡辺淳一氏はこう話す。いちいち気にせず立ち直る鈍感力は、仕事の上でも良い結果を得るための1つの秘けつなのかもしれない。
「鈍感というのは才能だ」という作家の渡辺淳一氏。何かとプレッシャーやストレスの多いビジネスにおいても、良い意味で鈍感さを発揮した方が良い結果が待っていることが多い、のかもしれない。 日立システムアンドサービスは5月23日、「Prowise Business Forum Executive Day」を開催。最近『鈍感力』のエッセーがベストセラーになった渡辺淳一氏が講演し、今を生き抜く知恵として「鈍感力」について話した。 素晴らしいよね。あの鈍さは
![]() このような、したたかな前向きさを渡辺氏は「鈍感力」と呼んでいる。単に感覚が鈍いのとは異なり、困難があってもしかられても、気にせずに前向きに取り組んでいく力が「鈍感力」だと説明する。 「長く生きて行くには頭の良さよりも大切なことじゃないかな」(同氏) 渡辺氏の経験からも鈍感力を持っている人の方が生き抜く力が強いという。「こういう人は皮肉も通じないから、褒めると図に乗る。大胆なことが嫌みじゃなく、平気でできる。世の中はこういう人に席巻されることが多い」。 同氏がまだ作家として駆け出しのころを振り返ると、新人作家の会にいたメンバーの中でも成功したのは、鈍感力を持ったメンバーだったという。 「誰もが一番先に文壇デビューすると思ったKというのがいたんだけど、消えてしまった。才能があったのにどうして、と思うけど、なまじ才能があるから完全主義だった」 駆け出しの作家にとって持ち込み原稿が編集者になかなか採用されないことはよくあることだが、「Kはとにかく立ち直りが悪い。落ち込みが深すぎて、編集者からの電話にも暗い反応しかできない。だから編集者からもお声がかからない。それが悪い回転になった」という。 「才能だけでは大きくなっていかない。Kが鈍感力を持っていたら、売れたんじゃないかと思う」 当時の新人作家の会には、五木寛之氏や早乙女貢氏、阿佐田哲也氏などがいたというが、「鈍い順に売れていった気がするね」と渡辺氏は笑う。 渡辺氏が医者だったときにいた先輩のSもそうだった。日本の医療はドイツの徒弟制度を採用しているため、上下関係の厳しい世界。手術中いつも先生からしかられているのがSだったという。それでもSは「はいはい」と応じ、手術が終わると、酒を飲みながら、明るく元気に話しているような人だった。 しかられると、くよくよ落ち込んだり、窓ガラスを割るような人もいたが、気にしないSは、しかられ役として先生に気に入られたのか、いつも先生の横に付くことができた。結果として、Sは医局一の手術医になった。今では札幌のある病院の名誉医院長になっているという。 渡辺氏は、このような鈍感力はどのような世界にも必要なものだと語る。もちろん、ビジネスの世界においても同様だ。「トップになって会社が順調に言っているのが一番いいことだけど、トップになれなくてもへこたれない」「会社で何を言われても、いいところだけを拾って、図に乗って前向きに生きていく」とアドバイした。 鈍感さを持ってしたたかに生きる――鈍感力は、優れたスキル以上に仕事の上でも良い結果を得るための1つの秘けつなのかもしれない。 取材・文=エグゼクティブ編集部 関連記事 仕事の速い上司になる「仮説思考」のススメ 関連リンク 日立システムアンドサービス コメントコメントを投稿するトラックバック
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